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司法書士試験における民法の攻略ポイントtop
矢印司法書士試験における民法の特徴

矢印司法書士試験における民法の勉強方法
司法書士試験は全11科目からなる大変科目数の多い国家試験です。

そのため、すべての試験科目をみな同じ濃い密度で学習しようものなら、学習時間はいくらあっても足らず、あまり賢い戦略とは言えません。

この手の難関試験は、勉強時間さえ掛ければ掛けただけ必ず合格に近づくといった単純な試験ではないため、効率の良い勉強法を考える必要が出てきます。

つまり、具体的に言うと、本試験における出題傾向の分析をはじめ、各試験科目の繋がりや位置付け、あるいは得意不得意科目の把握といったことを踏まえた上で、効率的に勉強を積み重ねていかなければ、何度試験に挑んだところで返り討ちにあってしまうということです。
司法書士:択一式試験の出題配分
したがって、学習できる時間には限りがあるということを踏まえ、まずは概ねの総学習時間を本試験日から逆算して把握し、どの科目にどれだけウェートをおくかを考えなければなりませんが、司法書士試験において最も時間をかけて理解しなければならない最重要科目は〝民法〟です。

そこで、司法書士試験にけおる民法の特徴と攻略ポイントについてザッとまとめておくので、勉強法を考える際の参考にしてみてください。




司法書士試験における民法の特徴

私たちの生活に最もかかわりの深い法律が民法ですが、条文の数は1,000条を超えます。

そのため、すべての条文を暗記するとなると、それだけで気が遠くなり、時間もどれだけかかるか想像もつきませんが、結論から言ってしまうとすべての条文を丸暗記する必要はありません。

司法書士試験における民法は、問題数も多く(計20問)、過去問を分析してみると「総則」「物権」「債権」「親族」「相続」の5編から万遍なく出題されていますが、本試験で出題される条文は繰り返し出されることも珍しくないため、意外と限らてくることに気付くはずです。

つまり、出題されない条文も多いということです。

とはいえ、民法は他の試験科目との関連性も強いため、覚えなければならない範囲はとても広範です。

そこで、どのようにして勉強を進めるかですが、民法は大きく〝財産法〟と〝身分法(家族法と呼ぶこともある)〟とに分けることができます。

司法書士試験における民法科目は、主に次のような特徴が見られるということを、まずは押えておきましょう。
司法書士試験における民法科目の特徴
共通 第1編:総則(1条~174条) 総則:形式的には2~4編に共通するが、財産法に関する規定が多い。

チェック理解力、思考力を試す問題が多い…
チェック判例・条文に関する問題が中心…
チェック他の試験科目との関連性が強い…
チェック平均して難易度は高い…
財産法 第2編:物権(175条~398条)
第3編:債権(399条~724条)
身分法
〈家族法〉
第4編:親族(725条~881条)
第5編:相続(882条~1044条)
チェック暗記力重視…
チェック判例・条文に関する問題が中心…
チェック平均して優しい問題が多い…
次に、本試験問題の特徴ですが、択一式試験で出題される民法は、主に次のような特徴が見られます。
チェック問題数が最も多い(計20問)ため、難易度は基礎から難解なものまで様々

チェック近年は判例、条文からの出題が多い

チェック出題パターンの大半は組み合わせ問題

チェック基本、5編から万遍なく出題されているが、中でも司法書士業との関連性が強い物権編(特に抵当権や所有権)からの問題が多い
参考までに、択一式試験における民法の出題パターンを分析してみたところ、次のような結果が得られました。

毎年、ほぼすべての問題が何かしらの組合せ問題として出題されており、正確な知識があっても理解力がないと自信を持って解答できないケースが多いようです。
出題パターン H23年度 H24年度 主な特徴
組合せ問題 11問 11問 最も多い出題パターン。正誤問題よりも厄介で正確な知識が必要だが、消去法などで短時間に解ける問題もある。
対話/組合せ問題 6問 2問 問題自体が長文化しやすく、考える力が問われやすい。文書をしっかりと読み正確に把握する必要がある。
対話/正誤問題 1問 -----
正誤問題 1問 5問 正しい(誤っている)ものはどれか? 単純に正解肢を1つ選ぶ問題であり、短時間で解答しやすい。そのため、必ず正解しなければならない問題であることが多い。
個数問題 1問 2問 最も解答しにくい難易度の高い出題パターン。組合せ問題以上に正確な知識と理解力が求められるが、正答率が低い問題も多く、問題によってはあまり時間をかけすぎない方がよいこともある。
合計 20問 20問


司法書士試験における民法の勉強方法

司法書士試験における民法は、マークシート方式の多肢択一式問題として出題されますが、先に説明したとおり、財産法と身分法とでは特徴が異なってくるため、それぞれに適した効率的な学習が必要です。

したがって、財産法は特に理解力重視の対策に努め、一方、身分法は細かな知識を正確に覚える暗記型中心の対策がベースになってくるかと思われます。

近年の出題傾向として、単純に知識について問う問題から、判例や条文を基に考えさせる推論問題などが増えていることから、正確な知識を身に付けるだけでなく、なぜ、●●になるのか?その根拠は?といった理解中心の学習を心がけなければなりませんが、過去問に取り掛かる際は、次のような点に気を付けてください。

司法書士試験の択一式問題はマークシート方式なので、与えられた選択肢の中から指示された内容に合う番号を選ぶことになります。

したがって、過去問をただ漠然と解いていては理解力は高まりません。

なぜなら、すべての選択肢を比較しながら解答を探していると、曖昧な選択肢があっても、他に明らかに適切な選択肢があった場合、消去法などのテクニックにより、解答に辿り着いてしまうこともあるからです。

本試験では、得点に結びつくため有難いことですが、実力を伸ばさなければならない時期に、このような勉強を続けていると、本当の意味での理解力や正確な知識はいつまでたっても身に付きません。

そのため、過去問を解く際には、必ず各肢ごとに検討することがポイントです。

どの部分に問題があるのか? その根拠や背景には何があるのか? といったことを知ることで、様々な角度から1つの論点の理解を深めることができます。

また、日頃から各肢ごとの検討を繰り返す学習を続けていると、他の問題との関連性や、狙われやすい論点がどこであるのかといったことが徐々に見えてくるので、このようなことが分かってくれば、しだいに横断的な知識が整理されるようになり、学習スピードも上がってきます。

民法は特に条文が多く、1度の勉強で理解するのは至難の業なので、最初からすべてを完璧に理解しようとは思わないことが挫折しないコツです。

特に財産法は判例や条文を基に考えさせる問題が多く、1度の勉強で理解するのは難しいものの、繰り返し勉強したり、他科目を学ぶことによって、少しずつ理解が深まっていくといった特徴があります。

したがって、解らないところはそのまま気にせず先に進め、立ち止まらないことが大切です。
司法書士講座の特徴
司法試験に特化した受験指導校としてスタートしたという経緯もあり、特に法律系の国家資格試験対策には高い合格実績があるスクール。

講師に対する良い噂・悪い噂はあるが、講師層は厚く、法律系の資格取得に関するノウハウは、他の大手スクールよりも徹底している感はある。

また、伊藤塾と言えば、市販テキストが人気あるように、使用教材の質には定評があるため、専門講座の利用を考えているなら、検討してみる価値がある一校といえるだる。
受験生から絶大な支持を得ているカリスマ講師をはじめ、ベテラン専任講師を多数抱えているのが特徴のひとつ。

そのため、講師陣を特に重視しているような受験生は、本校を検討してみる価値があるかもしれない。

また、講座選びの際、意外と見落としがちなのがフォロー体制であるが、i-supportや質問電話、追っかけフォローなど、フォローアップ体制も抜かりはないので、専門講座の利用を考えている者は、他の受験指導校と比較してもらいたい。