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宅建の受験者数は不動産景気に左右されやすいといった特徴が見られますが、近年の受験者数は20万人前後で推移しており、非常に人気の高い国家資格であることが伺えます。
宅建:受験者数の推移グラフ
そのため、宅建試験対策向けの市販テキストや問題集に力を入れている出版社は多く、数ある法律系国家資格の中では他の資格試験に比べ良質な教材が充実しています。

これだけ!!宅建』基本書は、宅建試験の受験テキストとしては、比較的、愛用者が多いようなので、問題集も含め『これだけ宅建』シリーズのテキスト&問題集の使用感について少しまとめてみたいと思います。

※注:本書に対する書評は個人的な意見も強く現れているので、あくまで参考程度にお受けとめ下さい。

『これだけ!!宅建』基本書の評価

法律学者、不動産鑑定士、宅地主任者資格登録者の肩書きを持つ中野元氏による受験対策テキストが『これだけ!!宅建 基本書』です。

これだけ宅建基本書イメージ数ある市販の受験対策本の中でも『これだけ!!宅建 基本書』のボリューム(800ページ以上:サイズは『らくらく宅建塾』と同じA5版)は際立っており、その分、内容の濃いテキスト(最近はそうでもない…)になっているのは確かです。

『これだけ!!宅建 基本書』は、《本文に入るまえに、必ず読む“章”》から始まり、権利関係(民法|借地借家法|区分所有法|不動産登記法など)→ 宅建業法 → 法令上の制限 → その他の関連知識といった流れで進むため、構成に関してはオーソドックスな形をとっているようです。

『これだけ!!宅建 基本書』を手に取って読み進めていくと気付くことですが、本書は〝暗記〟よりも〝理解力〟を養うための説明が中心となって進んでいきます。

また、今までまったく法律の勉強経験がないズブの初学者を対象とした受験生向けの解説を心がけているかというと、必ずしもそうとは思えない節も見られません。

また、本書は平成20年版を最後に最新版が発行されていないため、基本書としては評価できますが、今後は『らくらく宅建塾』や『パーフェクト宅建』のような基本書を使用した方が個人的には利用しやすいのではないかと思われます。






しかし、昨今の宅建試験の難化傾向を踏まえると、本書のような理解力を中心としたテキストは評価できるので、勉強時間に余裕がある方は検討してみる価値があるかもしれません(ただし、民法はまだしも、宅建業法や各種法令上の規制などは法改正が頻繁に行われるので、古くなればなるほど注意が必要!)。



『問題!!これだけ宅建』の評価

本試験で実際に出題された問題(いわゆる過去問)を収録した問題集が『問題!!これだけ宅建』です。

宅建は過去に出題された問題が似たような形で繰り返し出される傾向の強い試験だけに、過去問を徹底的に解くことは、試験対策上、非常に大切な意味をもってきます。

問題これだけ宅建イメージ『問題!!これだけ宅建』には、過去10年分の問題(全500問)が収録されているので、問題数の面からすると申し分ない量といえるでしょう。

ただ、一点評価が分かれるところは、本書は1ページ1問形式(つまり、問題と解答・解説がすべて1ページにまとめられている)であることから、問題を繰り返し解くという意味では使いやすい構成をしていますが、コンパクトにまとめた分、解説が簡潔なので、過去問題を解く問題集という意味では、特にこれといった特徴もなく、可もなく不可もなくといった感じのように見受けられます。

したがって、『これだけ!!宅建 基本書』を使って勉強しているからといって、必ずしもシリーズ教材である問題集『問題!!これだけ宅建』に固執する必要もないと思われます。

※ 基本書と同じく、平成20年版を最後に最新版は発行されていません。そのため、法改正等を考慮すると、誤った知識をインプットしてしまうおそれが強いため、最新版が発行されない以上、問題集に関しては、正直、全くお勧めできません。




宅建士に適した勉強スタイルとは?
近年、宅建試験も簡単には点を取らせまいとしているようで、従来にはあまり見られなかった出題パターンや問題も目立ち始めています。

そのため、普段、法律に慣れ親しんでいない一般受験生の中には、独学にするか、それとも専門講座を利用するかで迷ってしまう方も多いようです。

しかし、宅建は出題形式がほぼ決まっており、良質な市販テキストや問題集も充実しています。

また、依然として過去問に対する重要性が高いことなどを踏まえると、初学者でも、比較的、学習しやすい試験であると言えそうです。

したがって、中途半端な勉強さえしなければ自分が使いやすいと思えた市販テキストや問題集を利用しながらの独学で十分合格が狙える試験だと感じられることから、学習時間に余裕がある方は独学による学習スタイルをおススメします。

しかし、「どんな教材を使ったらよいのか分からない…」といった不安を抱いていたり「社会人なので勉強時間が限られている…」「短期合格する必要がある!」といった条件に当てはまる人は、一度、専門講座等の利用を検討してみるのも良いかもしれません。

そこで、参考までに宅建試験には定評のある大手スクール(どちらも資料請求自体は無料)を以下に2つほど挙げておきます。

専門スクールでは「いったいどのようなカリキュラムや教材を使って試験対策を行っているのか?」その全体像を把握することは、これから独学で試験対策に取り組む受験者にとっても十分参考になるはずです(大手資格スクールが配布している案内資料の中には、近年の出題傾向等の試験ガイドが詳しく掲載されているものもあります)。
宅建士講座の特徴
資格の大原 宅建主任者講座
大原と同様、特に宅建に強い受験指導校というわけではないが、資格試験対策のノウハウは十分にある大手スクールのひとつ。

宅建が満点を目指す必要のない試験であることから、あくまで試験合格を最優先とした満点にこだわらないカリキュラムや使用教材を用意している。

そのため、勉強時間が限られていたり短期合格を目指している受験生には検討の価値があるかもしれない。

ただ、基本的に大手スクールであれば、使用教材やカリキュラム等に大きな優劣の差はみられないので、後は受講者の好みで選択してほしい。
宅建はコツコツと知識を積み上げていく試験であることから、どちらかというと通学講座よりも通信講座の方が適しているのではないかと感じらるため、DVDやWebを利用した学習スタイルが選択できる点は評価したい。

教材の作成から講義、質問まで受験指導のプロが万全の指導体制を取っているので心強く、受講者の習熟度(初学者/上級者向け…等)に応じてコースが選べる点も学習者側からすると勉強に取り組みやすい。

学習箇所を迷わせない(各問題に重要度を表すランク付けを行う…等)独自教材を使用しているので、一度、案内資料で教材の詳細やカリキュラムをチェックし、TACなどと比較してみてほしい。