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ファイナンシャルプランナー2級の難易度top
ファイナンシャル・プランナーとは、簡単に説明すると、金融や生命保険、不動産、年金、税金などに関する幅広い専門知識を基に、顧客の依頼や人生設計に合わせて総合的な資産設計を行う専門家のことで〝FP〟と略すこともあります。

※ FPはファイナンシャル・プランニングを表す略称でもあります。

ファイナンシャル・プランナーの資格には、国家資格と民間資格がありますが、2級と名の付く資格は国家資格である〝FP技能士〟の方です。

2002年より国家試験として実施されている「FP技能検定」は、受検者の能力に応じて3級→2級→1級と段階的にレベルアップすることができますが、中でも2級FP技能検定はビジネスで必要となる知識が習得できる試験として注目されています。

そこで、2級FP技能検定とはいったいどのような試験なのか、ファイナンシャル・プランナーになるための第一歩ともいえる2級試験の詳細についてまとめておきます。




ファイナンシャルプランナー2級FP技能検定試験の難易度

2級FP技能検定は、3級で学ぶべき内容(FPの基礎的知識)がベースとなってくるので、まずは3級の試験範囲を正確に理解していることが大前提となってきます。
学科試験
1分野 ライフプランニングと資金計画
2分野 リスク管理
3分野 金融資産運用
4分野 タックスプランニング
5分野 不動産
6分野 相続・事業継承
近年にけおる2級試験の特徴としては、どちらかというと実技試験よりも学科試験の方が難易度はやや高めで、合格率も低い傾向にあるようです。
〈 実施団体:金融財政事情研究会 〉
試験科目 受験者 合格者 合格率
H28 1月 学科 -------- 38,336 7,737 20.18%
実技 個人資産相談業務 18,164 3,706 20.40%
中小事業主資産相談業務 2,730 885 32.41%
生保顧客資産相談業務 7,313 2,887 39.47%
損保顧客資産相談業務 ----- ----- -----
5月 学科 -------- 34,304 7,496 21.85%
実技 個人資産相談業務 16,573 2,954 17.82%
中小事業主資産相談業務 ----- ----- -----
生保顧客資産相談業務 8,043 3,129 38.90%
損保顧客資産相談業務 ----- ----- -----
9月 学科 -------- 35,022 8,345 23.82%
実技 個人資産相談業務 18,073 10,925 60.44%
中小事業主資産相談業務 2,191 856 39.06%
生保顧客資産相談業務 7,347 3,262 44.39%
損保顧客資産相談業務 390 236 60.51%
〈 実施団体:日本FP協会 〉
科目 試験科目 受験者 合格者 合格率
H28 1月 学科 -------- 19,222 6,682 34.76%
実技 資産設計提案業務 13,610 6,245 45.89%
5月 学科 -------- 17,063 6,649 38.97%
実技 資産設計提案業務 13,102 7,690 58.69%
9月 学科 -------- 18,504 7,423 40.12%
実技 資産設計提案業務 14,153 7,161 50.60%
学科試験の出題形式は、マークシート形式(四答択一)なので、受けやすい試験ではありますが、〇×問題と3択問題で構成されていた3級試験に対し、2級試験はすべて4択問題として出題されるため、3級試験よりも解答までに時間が掛かります。

また、全体的には標準レベルの問題が出題されていますが、中には受検者の読解力を試すような、比較的、文章が長い長文問題も増えており、インプット作業だけでは自信を持って解答できないやや難易度の高めな侮れない問題も見られるのが特徴です。

しかし、合格基準は〝満点の60%以上〟なので、2級で押えるべき基本事項さえしっかりとマスターしておけば、十分合格圏内に達する得点を得ることは可能です。

一方、実技試験の方は、基礎力を基にした応用力が試されますが、毎回、定番問題を中心に出題されているようで、学科試験に比べると、やはり難易度は、若干低いように感じられます。

ただし、全体的にボリュームが多く、計算問題等でまごついていると、制限時間内に全問解答できない恐れも出てくるため、ある程度問題が解けるようになったら、本番を意識し、徐々にペース配分を考えながら演習問題を解くといった勉強法も効果的です。

また、金財の実技試験は計算過程も採点対象となってくるので、金財で受検される方は、計算過程の記述力も忘れずに磨かなければなりません。

そのため、解答の仕方も含めて理解することが大切ですが、この手の対策は問題を数多くこなすことによる〝慣れ〟が必要なので、何度も繰り返し練習し、すらすらと解答できるようになるまで訓練してください。
実技試験
金融財政事情研究会 個人資産相談業務 1. 関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
2. 個人顧客のニーズ及び問題点の把握
3. 問題の解決策の検討・分析
4. 顧客の立場に立った相談
中小事業主資産相談業務 1. 関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
2. 中小事業主のニーズ及び問題点の把握
3. 問題の解決策の検討・分析
4. 顧客の立場に立った相談
生保顧客資産相談業務 1. 関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
2. 中小事業主のニーズ及び問題点の把握
3. 問題の解決策の検討・分析
4. 顧客の立場に立った相談
損保顧客資産相談業務 1. 関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
2. 中小事業主のニーズ及び問題点の把握
3. 問題の解決策の検討・分析
4. 顧客の立場に立った相談
日本FP協会 資産設計提案業務 1. 関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
2. ファイナンシャル・プランニングのプロセス
3. 顧客のファイナンス状況の分析と評価
4. プランの検討・作成と提示

資格の大原 FP講座

ファイナンシャル・プランナー(FP技能検定)2級:受験資格と試験概要

受験資格はあるか !?
2級FP技能士の称号を得るには「金融財政事情研究会」か「日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(JAFP)」が定期的に実施している〝2級FP技能検定試験〟に合格しなければなりません。

しかし、特に受験資格のない3級FP試験とは異なり、2級試験では受験資格が必要になってくるので、試験勉強を始める前に、必ず受験資格の有無を確認してください。
受験資格
チェック 3級FP技能検定試験の合格者
チェック FP業務に関し2年以上の実務経験者
チェック 日本FP協会が認定するAFP認定研修修了者

2級FP技能検定の試験概要
2級FP技能検定は、年3回実施されますが、実技試験に関しては主催団体である「金融財政事情研究会」と「日本ファイナンシャル・プランナーズ協会」のどちらを受検するかによって試験内容が異なってくるので注意が必要です。

また、金融財政事情研究会が実施する実技試験は〝選択制〟となっており、選択科目によっては必ずしも年3回実施されるとは限らないので、自分の選択した試験科目は、いったい何月に実施されるのか、必ず最新の試験日程で確認するようにしましょう。

参考までに、2級FP技能検定の試験概要についてまとめておきます。
2級FP技能検定の試験概要
試験区分 国家資格
受験資格 上記、受験資格表を参照
試験月 1月・5月・9月(年3回年)
受験料 学科試験 … 4,200円 実技試験 … 4,500円
合格基準 学科試験 … 36点以上 / 60点満点
実技試験 … 30点以上 / 50点満点【金財研究会】60点以上 / 100点満点【日本FP協会】
合格発表 試験日の約1ヵ月後
実施団体 一般社団法人 金融財政事情研究会 検定センター
〒160-8519 東京都新宿区南元町19(TEL:03-3358-0771)

NPO法人 日本FP協会(東京本部)
〒105-0001 東京都港区虎ノ門4-1-28虎ノ門タワーズオフィス5F(TEL:03-5403-9890)
試験内容 学科 … 120分:筆記試験(マークシート)四答択一式 / 計60問
実技試験 … 事例形式 5題 / 90分【金財研究会】記述式(○× / 計算…など)40問 / 90分【日本FP協会】
試験範囲
学科
Ⅰ.ライフプランニングと資金計画
Ⅱ.リスク管理
Ⅲ.金融資産運用
Ⅳ.タックスプランニング
Ⅴ.不動産
Ⅵ.相続・事業承継
実技

金財研究会:選択制(次の4科目から、いずれか1科目を選択)
 ◇ 個人資産相談業務
 ◇ 中小事業主資産相談業務 (1・9月のみ実施)
 ◇ 生保顧客資産相談業務
 ◇ 損保顧客資産相談業務 (9月のみ実施)

日本FP協会
 ◇ 資産設計提案業務
資格スクールを利用すべきか !?
ファイナンシャル・プランナーの資格はいずれも名称独占資格なので、弁護士や税理士のように、資格がなければ業務が行えない(業務独占資格)というわけではありません。

そのため、単にファイナンシャル・プランナーという肩書で業務を行う分には、特に資格がなくても問題はありません(つまり、ライセンスがないのにFP技能士やAFP、CFPと名乗ることが問題!)。

そういう意味では、FP関連の資格は、あくまでスキルアップ的な資格に過ぎませんが、FP試験を受けることで身に付く保険や税金、年金等のスキルは実生活でも役立つため、現在は非常に受験者の多い定番の人気資格となっており、市販テキストや問題集は思った以上に充実しているようです。

したがって、最初は専門用語が多く難易度の高い難しい試験に思えるかもしれませんが、税金や相続、株式や債券等の知識がほとんどない初学者でも、市販教材を使用しながら独学で2級合格を手にしている方は大勢いるので、受講費用等を考慮すると、個人的にはまず独学で勉強をスタートし、自分ひとりでは無理だと感じた時点で、改めて学習スタイルを見直すというスタイルよいのではないでしょうか。
独学をすすめる理由
チェック名称独占資格であり、資格が無くても業務が行えるため、急いで取る必要はない!

チェック2級試験は年3回実施されるため、試験に挑戦するチャンスは多い(ただし、実技試験に関しては選択科目によって異なる)!

チェック市販教材が充実しており、良質なテキストや問題集も多い!

チェック本試験の出題パターンがほぼ決まっているため、勉強しやすい!





資格の大原 FP講座