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矢印FP技能士3級の試験概要
国家資格に認定された平成15年以降、FP技能士の資格は社会的信用度が増し、徐々に注目度もアップしているようです。

FP技能士の資格を得るには、(一社)金融財政事情研究会、または日本FP協会が定期的に実施する〝FP技能検定試験〟に合格しなければなりませんが、3階級(1級/2級/3級)用意されているので、受験者は現時点の自分の能力に応じた階級の試験にチャレンジすることが出来ます。

FPの資格を仕事で活かすには、少なくとも2級以上のスキルが欲しいところですが、2級FP技能検定試験には受験資格(FP業務(2年以上)経験者…など)があるため、業務経験のない学生や社会人受験者の大半は、2級試験の受験資格にもなっている3級から挑戦することになります。

FP技能士3級試験をクリアするには「学科試験」「実技試験」共に、合格基準である6割以上の得点が条件となっていますが、3級はFPに関する基礎的知識を問う問題が多く出題されるため、難易度も低く(金融財政事情研究会が実施する試験では、実技試験の方が難易度はやや高め)、過去の試験データからも分かるように、非常に高い合格率で推移していることが見てとれます。
金融財政事情研究会(FP技能士3級試験)
学科試験 実技試験※1
受験者 合格者 合格率 試験科目 受験者 合格者 合格率
H28 1月 30,455 17,013 55.86% 個人資産相談業務 17,474 10,013 57.30%
保険顧客資産相談業務 13,064 7,653 58.58%
5月 26,288 14,441 54.93% 個人資産相談業務 12,949 8,022 61.95%
保険顧客資産相談業務 12,271 5,219 42.53%
9月 32,948 18,148 55.08% 個人資産相談業務 17,627 14,663 83.18%
保険顧客資産相談業務 14,742 9,876 66.99%
※1:選択制のため「個人資産相談業務」「保険顧客資産相談業務」どちら1科目を選択
日本FP協会(FP技能士3級試験)
学科試験 実技試験
受験者 合格者 合格率 試験科目 受験者 合格者 合格率
H28 1月 16,583 11,380 68.62% 資産設計提案業務 15,783 12,879 81.60%
5月 14,036 10,749 76.58% 資産設計提案業務 13,002 11,039 84.90%
9月 16,922 11,712 69.21% 資産設計提案業務 15,965 12,262 76.81%
したがって、税金や相続、株式や債券等の知識がほとんどないビギナー受験者であっても、試験対策用の参考書や問題集を使ってしっかりと基礎固めを行えば、仕事と両立しながらでも、FP技能士3級の資格を得ることは十分可能な試験と言えるでしょう。

なお、(一社)金融財政事情研究会が実施している3級FP技能検定の試験概要については、下記に示す試験概要をご覧下さい。
3級FP技能検定:金融財政事情研究会
試験区分 国家資格
受験資格 なし
試験月 1月・5月・9月(年3回年)
受験料 学科試験 … 3,000円 実技試験 … 3,000円
合格基準 学科試験 … 36点以上 / 60点満点 実技試験 … 30点以上 / 50点満点
合格発表 試験日の約1ヵ月後
問合せ先 一般社団法人 金融財政事情研究会 検定センター
〒160-8519 東京都新宿区南元町19(TEL:03-3358-0771)
試験内容 学科 … 120分:筆記試験(マークシート)○×式、三答択一 / 計60問
実技 … 60分:筆記試験(事例形式)5題程度
試験範囲
学科
Ⅰ.ライフプランニングと資金計画
Ⅱ.リスク管理
Ⅲ.金融資産運用
Ⅳ.タックスプランニング
Ⅴ.不動産
Ⅵ.相続・事業承継
実技
選択制(個人資産相談業務 or 保険顧客資産相談業務)

学科試験の試験範囲について下記項目を審査

個人資産相談業務
 ① 関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
 ② 個人顧客の問題点の把握
 ③ 問題の解決策の検討&分析

保険顧客資産相談業務
 ① 関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
 ② 保険顧客の問題点の把握
 ③ 問題の解決策の検討&分析
3級FP技能検定:日本FP協会
試験区分 国家資格
受験資格 なし
試験月 1月・5月・9月(年3回年)
受験料 学科試験 … 3,000円 実技試験 … 3,000円
合格基準 学科試験 … 36点以上 / 60点満点 実技試験 … 60点以上 / 100点満点
合格発表 試験日の約1ヵ月後
問合せ先 日本ファイナンシャルプランナーズ協会
〒105-0001 東京都港区虎ノ門4-1-28虎ノ門タワーズオフィス5F(TEL:03-5403-9700(代表))
試験内容 学科 … 120分:60問
実技 … 60分:20問
試験範囲
学科
Ⅰ.ライフプランニングと資金計画
Ⅱ.リスク管理
Ⅲ.金融資産運用
Ⅳ.タックスプランニング
Ⅴ.不動産
Ⅵ.相続・事業承継
実技
資産設計提案業務
 ① 関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
 ② ファイナンシャル・プランニングのプロセス
 ③ 顧客のファイナンス状況の分析と評価




FP技能士3級:技能検定試験の難易度

FP技能検定試験は「学科」「実技」に分かれており、両方の試験に合格してはじめてFP技能士として認定されることになります。

したがって、どちらか一方の科目でも合格基準を満たしていない場合は、FP技能検定試験に合格したとは言えません。

※ どちらか一方の試験に合格した場合:一部(学科試験 or 実技試験)試験合格者には、一部合格証書が発行されるので、次回、受検の際、申請することで合格した学科(または実技)試験については免除(ただし、有効期限あり)を受けることができます。

FP技能検定3級試験は、FPであれば、当然、知っていなければならない基礎的知識(専門用語や数字)を問う問題が中心となるため、難易度自体はそれほど高くありません。

特に学科試験の出題形式は、4択や5択ではなく、〇×問題(計30問)と3択択一問題(計30問)として出題され、合格基準も緩め(満点の60%以上)であることから、初学者でも6ヶ月程度の学習期間があれば、独学でも十分合格を狙える試験となっています。

なお、はじめてチャレンジする受検者にとって心配なのが〝実技試験〟ではないでしょうか。

FP技能検定3級試験は、どちらかというと実技試験の方が難易度が高めであり、合格率も低めなので気になるとことですが、実技試験といってもマークシート方式による3択問題として出題されます。

具体的には、下記のようなケーススタディに基づいた計算問題や知識確認問題として出題されますが、問題の大半は基本的な知識があれば答えられる内容です。
次の設例に基づいて、下記の各問(《問10》~《問12》)に答えなさい。
《設例》賃貸住宅に居住しているAさんは、現在、土地付一戸建中古住宅の購入を考えている。そこで、宅地建物取引業者から情報提供を受けていたところ、希望に沿う物件X(土地・建物とも所有者はBさんであり、かつ登記記録に記載の所有者もBさんである)が見つかり、具体的にBさんからの購入を検討することとした。Aさんは、住宅の購入が初めてで不安もあることから、不動産取引を行ううえでの留意点等についてファイナンシャル・プランナーから説明を受けたいと考えている。
問10:Aさんが物件Xを取得する際に民法上留意すべき点について、ファイナンシャル・プランナーが説明した次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

(1)AさんがBさんに対し解約手付を交付した場合,特約がない限り、Bさんが契約の履行に着手した後であったとしても、Aさんは手付を放棄することにより契約を解除することができる。

(2)物件Xに隠れた瑕疵があり契約の解除または損害賠償の請求を行う場合は、Aさんは、特約がない限り、その事実を知ったときから1年以内に契約の解除または損害賠償の請求を行わなければならない。

(3)BさんがAさんのほかに、善意の第三者であるCさんにも物件Xを譲渡した場合、Aさんは先に代金を支払えば、登記をすることなく物件Xの所有権をCさんに対抗できる。
そのため、必要以上に不安がることはまったくないので、3級対策はとにかくひたすら反復練習をして基本的知識を身に付けることです。

※ ただし、実技試験は、実施月によって問題の難易度が一定ではないので、稀に難易度の高い問題が出題されることもあり、若干、運に左右されるところもみられます。

ちなみに、試験問題が選択制となっている実技試験においては、過去の試験状況をみると、かつては「個人資産相談業務」よりも「保険顧客資産相談業務」の方が高い合格率で推移していた時期もあったため、どちらの選択科目を受検しようか悩まれた方も多いようですが、まったくの初学者が3級FP技能検定試験を受ける際には、どちらかというと「個人資産相談業務」を選択した方が無難なようです。(もちろん、選択権は受検者にあるので、どちらを選んでも構いませんが…)
実技試験:合格率の推移グラフ
というのも、「保険顧客資産相談業務」はFP業務経験のまったくない受検者からすると、学習し難いとっつきにくい面を持っているからです。

したがって、通常、こちらを選択する者は、日頃の仕事で金融商品や保険、不動産などの業務に携わっており基礎知識が身についている方が選択しているというのが現状のようです。
FP技能士2級を目指そう!
ファイナンシャル・プランナーの資格は、2級以上の資格を取得して、はじめて生かせる資格なので、FP技能士3級の資格を取得しただけでは、正直なところあまり意味がありません(つまり、基礎知識を学んだり、2級試験の受験資格として役立つ程度)。

したがって、大半の受験者は2級合格を目標に試験勉強を行っているようですが、2級ともなると問われる知識もより詳細になるため、若干、難易度が上がってきます。

また、2級試験対策のベースになるのは3級で学んだ知識なので、2度手間にならないよう、3級の試験勉強時になるべくしっかりと理解してい知識の習得を心がけたいものです。

そのため、3級レベルの試験であれば独学でも十分合格は狙えますが、場合によっては、講師をうまく使って、曖昧な点をなくしながら試験対策を行う専門講座の利用を検討してみるのも一法かもしれません。

そこで、FP技能士3級講座を開講している大手スクール(資料請求自体は無料)を2つほど挙げておくので、専門講座の利用も視野に入れているような方は、参考にしてみてください。
FP講座の特徴
資格の大原 公認会計士講座
特にFP試験に強いスクールというわけではないが、受験指導校として実績があり、資格試験対策のノウハウも十分に持っている予備校。

TACは比較的、教材に関する評価の高いスクールであり、FPの試験対策にTAC関連の市販教材を利用する独学者も少なくない。

基本的にFP3級レベルの難易度であれば、大手予備校が用意している教材やカリキュラム等に大きな優劣は見られないので、自分が利用しやすいと思えた講座を利用してほしい。
分野別に用意された独自テキストと、出題頻度の高い問題を集めた問題集を交互に使いまわしながら知識の定着を図る効率的なカリキュラムが組まれている。

ちなみに、TACなどにも言えることだが、FP技能士1級合格を目指すコースは用意されていない。(つまり、FP技能士2、3級、AFP/CFP対応コースのみ)

個人的には利便性を考慮すると、FP3級レベルであれば、通学講座よりも通信講座で十分対処できると感じているので、通信講座コースを重点的に検討してみてはいかがだろうか。