国家資格.net ~ 中小企業診断士 編 ~
中小企業診断士試験の勉強法top
中小企業診断士の資格を取得するには、年1回実施される国家試験に合格しなければなりませんが、非常に難易度の高いハイレベルな試験として知られており、中途半端な試験対策では、まず合格することはできません。
中小企業診断士試験の合格率推移グラフ
※補足:単純計算(1次合格率×2次合格率)すると、試験の最終合格率は3~4%程度。

そのため、絶対に資格を取得するんだ!という覚悟が決まったら、出来るだけ早めに試験合格に向けての学習計画を立て、短期合格を目指してください(いくら難しい試験だからと言って、長期間、ダラダラと試験勉強を続けていると、モチベーションが下がるだけでなく、試験傾向が変わってしまったり、前に覚えたことを忘れてしまう恐れがあるので、短期合格する姿勢で本試験に臨むことが大切!)。

そこで、日々の学習において、参考になりそうなポイントをいくつか挙げておくので、勉強法を考える際に参考にしてみて下さい。






試験問題の特色を知ろう!

中小企業診断士1次試験は、全7科目マークシート方式(問題によって4択と5択がある)で行われるため、受けやすい試験ではありますが、受験生の大半が解けないような超難問も混ざっており、科目にもよりますが高得点の狙いにくい国家試験です。

また、試験制度の変更(平成18年度)により、200点科目(「企業経営理論」と「中小企業経営・政策・助言理論」の2科目)がなくなり、すべての試験科目が100点満点に統一されたため、200点科目で不得意科目をカバーするということもできなくなりました。

そのため、得意科目で不得意科目をカバーしようにも限界があり、日頃から苦手科目も積極的に勉強し、ボーダーラインに届く程度の実力が本試験までに身に付けられるかどうかが、1次試験対策の勉強法を考える上で大きなポイントとなってきます。

さらに、1次試験合格者に待ち構えているのが、事例問題を用いた論述式の筆記試験(2次試験)です。

中小企業診断士試験の最大の山場は、この2次試験の方にあるとみて間違いないので、1次試験に合格できたからと言って、ここで気を緩めてはいけません。
1次試験 基礎知識が試される試験。2択まで絞り込むことができる問題も少なくないが、正確な知識がないと正解肢には辿り着かないため、徹底した反復練習で基礎事項をマスターする!
2次試験 基礎知識を基に応用力が試される試験。1次試験よりも頭を使う内容となっており、暗記力重視の勉強法では対応できない!
特に筆記試験は、1次試験対策で培った基礎知識をベースに応用力が問われることになるので、知識だけでなく、より理解力も重視され、かつ、限られた字数制限内(40~200字程度)で出題者の意図に沿った解答文を作成しなければならないことから、解答プロセスや表現力が試される試験となっています。

そして、この手の2段階式の試験制度の厄介な点は、2次試験対策をいったどの時点で始めるべきか?です。

例年8月に実施された1次試験の合格発表は9月に行われますが、この合格発表を待ってから2次試験対策を始めるとなる2次試験まで2ヵ月を切ってしまいます。
参考:平成29年度 中小企業診断士試験
1次試験
8月5日~6日
矢印
合格発表
9月5日
矢印
2次試験
10月22日
結論から言ってしまうと、新制度により、従来よりも合否判定の予測が難しくなっていますが、よほど落ちたという確信(白紙で提出したなど)がない限りは、たった2か月弱の辛抱なので、1次試験終了の翌日から2次試験対策に取り掛かった方が賢明でしょう。

問題集は絞り込み、徹底的にやり込む!

下記資料【平成28年度試験の受験者数】からも読みとれるように、中小企業診断士は、特に30~40代を中心とした社会人層に人気がある国家資格です。
中小企業診断士試験:年齢別グラフ
つまり、仕事と勉強を両立させながら試験勉強を行っている受験者が多いということは、試験勉強に充てられる学習時間が限られてくる受験者が多いということです。

そのため、多忙な社会人受験者は使用教材に関しては、これだと思えたものを徹底的に反復練習する勉強法の方が、よい結果を生むようです。

中小企業診断士試験のような、試験範囲が広く、ある程度難易度の高い国家試験になると、受験勉強中は常に不安が付きまといますが、社会人受験者が中途半端にあれこれ様々な問題集に手を広げると、どれも中途半端に終わってしまい消化不良をおこす恐れがあるので、特に独学の方はあまり深みにはまらないようにしてください。

足切り制度を考慮する

冒頭でも触れたとおり、近年における中小企業診断士試験は、問題自体が難化傾向にあるため、たとえ得意科目であっても高得点が叩き出せるとは限りません。

また、足切り制度があることを踏まえると、極端な苦手科目があった場合には、むしろ得意科目よりも不得意科目を一定レベルの実力に押し上げる勉強が必要です。

一般に1次試験対策に必要とされる学習時間は、少なく見積もっても1,000時間は下らないと言われているので、大半の方は、相当な勉強時間を確保しなければらないはずです。

したがって、試験範囲の広い中小企業診断士試験対策を始めるには、最初にどんな科目があるのか、その全体像を知ることが大切です。

つまり、ビギナー受験者が最初に行うべき勉強法とは〝テキストの通読〟です。

まず全試験科目をテキストで一通り学習し、全体のボリュームや、各科目の関連性、あるいは不得意科目や苦手分野をできるだけ早い段階で把握し、その情報をもとに、自分が確保できる学習時間と各試験科目に割り当てる勉強時間を調節することで足切りラインを意識した学習プランを立てます。

こうすることで、日々の学習も、バランスよく効率的に行えるはずです。

要は得意科目に時間をかけ過ぎるのも考えものであり、合格基準を意識したバランスのよい勉強法を常に意識する必要があるということです。
1次試験の合格基準 2次試験の合格基準
チェック総得点の60%以上であること!
チェック1科目でも満点の40%未満がないこと!
チェック科目別合格基準は、正解率6割以上!
チェック総得点の60%以上であること!
チェック1科目でも満点の40%未満がないこと!
チェック口述試験における評定が60%以上であること!

公開模試&答練は積極的に参加する

受験指導校の中小企業診断士講座を利用しながら勉強に励んでいる受講生であれば、用意されたカリキュラムに模試なども組み込まれている(ただし、コースにもよる)ため、特に考慮する心配はありませんが、独学(あるいは通信講座)による勉強法で試験対策を行っている方は、最低でも1~2回は大手スクールが実施している公開模試などを受けることをおススメします。

特に独学で1人部屋にこもって勉強していると、偏った範囲の学習をしていたり、現時点での自分の実力がどの程度得あるのかといった客観的な見方ができません。

※ 中小企業診断士試験の合格基準は、試験委員会が相当と認めた得点比率が加味されます。この点を考慮すると、自分の実力が受験生の中でどの程度の位置にあるのかを把握することは、総仕上げ段階の勉強法を考える上でも参考になるはずです。

公開模試の有無に関しては賛否両論ありますが、模試を受けることで、自分では見えにくいこれらの問題点をあぶりだすことができるので、個人的には模試の参加はプラスに働くと考えます。
ネット環境の活用
中小企業診断士試験の対策を行う上で、意外と役に立つのがWEBサイト上の情報です。

特に下記に挙げたサイト内の中小企業白書や事例集は、2次試験対策にも利用できるので、一度目を通しておくことをおススメします。
試験対策に役立つサイト
中小企業庁 中小企業白書 …など
中小企業診断協会 中小企業診断士試験情報、診断・助言事例集 …など
J-Net 21 公的機関の支援情報、経営に関する企業事例 …など
専門のスクール講座を利用すべき試験か !?
中小企業診断士試験は、試験範囲が広いうえに、科目によってはポイントが絞りづらい・・・適当な市販テキストや問題集が見つからないといった問題点が必ず出てきます。

受験者にとっての最大の山場は、2次試験の論述問題(科目によって計算問題も含む)ですが、これは1次試験の学習段階で、2次試験を意識した勉強が重要になってくるため、特にビギナー受験者の方は、その関連性の見極めが難しいようです。

中小企業診断士試験のような難関試験は、学習期間も長期にわたりますが、勉強した時間が長ければ長いほどよいというものではありません。

つまり、勉強時間よりも、何を学んだか?その質が合否を大きく左右してきます。

そのため、特に勉強時間が割きにくい多忙な社会人受験者は、モチベーションを維持する上でも、専門の受験指導校を利用し、ポイントを押えた勉強法で学習し本試験に臨んだ方が得策かと思われます。

何度も繰り返し不合格になるようでは、頭では分かっていても受験者のモチベーションは必ず下がってくるので、できるだけ効率よく学習し、短期間で合格を目指すことがこの手の難関試験の鉄則です。

中小企業診断士なら●●スクールがよい!と断言できるような受験指導校は少ないので、実績のある大手スクールの専門講座であれば、使用教材やカリキュラム、講師陣などに違いはあれ、合否を大きく左右するような差はないと思われます。

そこで、参考までに大手スクール(資料請求自体は無料)を2つほど紹介しておくので、利用するしないにかかわらず、一度、案内資料を取り寄せるなどして、カリキュラムや教材内容等を比較検討してみることから始めてみることをおススメします。

要は、自分に合った勉強スタイルで学習することが何よりも重要なので、試験対策を始める前に、まずは自分の取り組むべき勉強法を慎重に検討することから始めてください。
中小企業診断士講座の特徴
資格の大原 中小企業診断士講座
特に会計・経営・労務関係の資格取得に力を入れている実績のある受験指導校のひとつ。

市販の『スピードテキスト・問題集』シリーズは愛用者も多く、TAC関連の教材は評価が高い。

しかし、その一方で講師陣に関する評価はあまり聞かない…(ただし、まったくダメだというわけではなく、他校の方がよいとする意見がある程度)。

講師に関しては自分との相性もあるので評価は難しいところだが、使用教材などを重視するのであれば、一度、検討してみる価値のある受験指導校である。
受講生がぶち当たった問題点が即解決できる専任講師体制を取り入れるなど難関試験であることを十分考慮した学習環境作りを受講生に提供している点は評価したい。

使用教材やカリキュラムが、他スクールよりも抜きん出て優れているとは感じられないが、押さえておくべきポイントを的確に指示し、合格に必要な知識・論点だけを集中して習得できるような工夫がなされている点はまさに大手ならでは。

後は受講者の好みの問題となってくるので、一度、案内資料を取り寄せるなどして、他スクールなどで使用する教材・カリキュラム等と比較してみてほしい。