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中小企業診断士:第1次試験の分析

平成13年度以降の中小企業診断士1次試験の結果(受験者、合格者、合格率など)は、下記表のとおりです。
申込者 受験者 合格者 合格率
H13 10,025 8,837 4,529 51.3% (+31.8)
H14 12,447 10,572 3,355 31.7% (-19.6)
H15 14,692 12,449 2,021 16.2% (-15.5)
H16 15,131 12,554 1,970 15.7% (-0.5)
H17 13,476 11,000 2,445 22.2% (+6.5)
H18 16,595 12,542 2,791 22.3% (+0.1)
H19 16,845 12,776 2,418 18.9% (-3.4)
H20 17,934 13,564 3,173 23.4% (+4.5)
H21 20,054 15,056 3,629 24.1% (+0.7)
H22 21,309 15,922 2,533 15.9% (-8.2)
H23 21,145 15,803 2,590 16.4% (+0.5)
H24 20,210 14,981 3,519 23.5% (+7.1)
H25 20,005 14,252 3,094 21.7% (-1.8)
H26 19,538 13,805 3,207 23.2% (+1.5)
H27 18,361 13,186 3,426 26.0% (+2.8)
H28 19,444 13,605 2,404 17.7% (-8.3)
中小企業診断士1次試験:合格率推移グラフ
平成13年度の試験合格率が51.3%と平均水準(10%後半~20%前半)を大きく上回る数値を示していますが、これは試験制度が大幅に変更されたことが合格率に大きく影響していると考えられます。

※ その後、中小企業診断士1次試験の合格率は3年連続ダウンしており、現在は概ね旧試験制度下とほぼ同水準で推移していることが見てとれます。
試験制度の改正点
平成13年 ・それまで3部門(工鉱/商業/情報)に分かれていたものを統合
・試験科目の一新
平成18年 ・科目別合格制(1次試験)の導入
・試験科目[8科目 ⇒ 7科目へ減]、配点、試験時間の変更
近年、中小企業診断士の試験制度は大幅な変更が2度程ありましたが、試験合格率からも見てとれるように、依然、試験の難易度は高く、1次試験を1回の試験で突破するには厳しい状況が続いているようです。

なお、平成18年度より中小企業診断士試験も科目合格制を導入していますが、特に《財務・会計》科目を苦手とする受験者は少なくありません。

受験者が財務・会計科目に苦手意識をもつ理由はいくつか考えられますが、本科目が単なる暗記科目ではなく、計算問題的な要素が含まれていること、財務・会計に携わる職務に従事していない受験者には馴染みが薄く学習しづらいといった面が試験合格率に大きく影響しているのかもしれません。
資料1:試験科目別
H26 H27 H28
受験者 合格者 合格率 受験者 合格者 合格率 受験者 合格者 合格率
経済学・経済政策 13,398 2,601 19.4% 11,956 1,852 15.5% 12,266 3,636 29.6%
財務・会計 12,784 784 6.1% 12,649 4,666 36.9% 10,753 2,320 21.6%
企業経営理論 13,796 1,849 13.4% 12,628 2,105 16.7% 12,659 3,746 29.6%
運営管理(オペレーション・マネジメント) 12,838 2,288 17.8% 11,848 2,424 20.5% 11,865 1,395 11.8%
経営法務 12,153 1,263 10.4% 12,454 1,419 11.4% 13,259 839 6.3%
経営情報システム 10,031 1,502 15.0% 11,172 716 6.4% 13,385 1,143 8.5%
中小企業経営・中小企業政策 12,283 3,826 31.1% 10,571 1,290 12.2% 12,283 1,539 12.5%

資料2:男女別
受験者 合格者 合格率
H26 男性 17,924 2,998 16.7%
女性 1,614 209 12.9%
H27 男性 16,781 3,193 19.0%
女性 1,580 233 14.7%
H28 男性 17,733 2,281 12.9%
女性 1,711 123 7.2%
資料3:年齢別
H26 H27 H28
受験者 合格者 合格率 受験者 合格者 合格率 受験者 合格者 合格率
20歳未満 77 3 3.9% 64 1 1.6% 67 3 4.5%
20~29歳 3,209 464 14.5% 2,910 479 16.5% 3,198 385 12.0%
30~39歳 7,081 1,251 17.7% 6,263 1,215 19.4% 6,502 898 13.8%
40~49歳 5,485 925 16.9% 5,333 1,049 19.7% 5,614 693 12.3%
50~59歳 2,867 448 15.6% 2,930 559 19.1% 3,116 350 11.2%
60~69歳 741 109 14.7% 786 116 14.8% 854 74 8.7%
70歳以上 78 7 9.0% 75 7 9.3% 93 1 1.1%





中小企業診断士:第2次試験の分析

中小企業診断士2次試験合格率は、ここ数年、20%前後で推移しており、1次試験よりも安定した推移を示していますが、決して高い合格率ではありません。
申込者 受験者 筆記試験通過者 合格者 合格率
H13 5,976 5,872 628 627 10.7%
H14 6,549 6,394 651 638 10.0% (-0.7)
H15 4,281 4,186 714 707 16.9% (+6.9)
H16 3,237 3,189 648 646 20.3% (+3.4)
H17 3,646 3,586 704 702 19.6% (-0.7)
H18 4,131 4,014 806 805 20.1% (+0.5)
H19 4,060 3,947 800 799 20.2% (+0.1)
H20 4,543 4,412 877 875 19.8% (-0.4)
H21 5,489 5,331 955 951 17.8% (-2.0)
H22 4,896 4,736 927 925 19.5% (+1.7)
H23 4,142 4,003 794 790 19.7% (+0.2)
H24 5,032 4,878 1,220 1,220 25.0% (+5.3)
H25 5,078 4,907 915 910 18.5% (-6.5)
H26 5,058 4,885 1,190 1,185 24.3% (+5.8)
H27 5,130 4,941 944 944 19.1% (-5.2)
H28 4,539 4,394 842 842 19.2% (+0.1)
中小企業診断士2次試験:合格率推移グラフ
1次試験合格者に与えられた特権は2回限りしか認められていないので、1次試験以上に気を引き締めて勉強に取り組む必要があります。

※補足:1次試験に合格した年度(つまり、全科目合格した年)と翌年度に限って2次試験の受験資格があります。

また、注目すべきは男女別合格者データであり、1次試験とは違って、男性よりも女性の方が、やや合格率が高い水準で推移しているようです。

中小企業診断士2次試験は筆記試験と口述試験とに分かれますが、上記試験データからも見てとれるように、2次試験の最大の山場は、前者の筆記試験に当たります。
資料4:男女別
受験者 合格者 合格率
H26 男性 4,754 1,100 23.1%
女性 304 85 28.0%
H27 男性 4,797 867 18.1%
女性 333 77 23.1%
H28 男性 4,289 777 18.1%
女性 250 65 26.0%
資料5:年齢別
H26 H27 H28
受験者 合格者 合格率 受験者 合格者 合格率 受験者 合格者 合格率
20歳未満 2 2 100.0% 0 0 0.0% 1 0 0.0%
20~29歳 575 200 34.8% 533 129 24.2% 490 122 24.9%
30~39歳 1,892 529 28.0% 1,763 396 22.5% 1,587 360 22.7%
40~49歳 1,578 328 20.8% 1,655 286 17.3% 1,454 233 16.0%
50~59歳 775 110 14.2% 927 119 12.8% 817 106 13.0%
60~69歳 220 16 7.3% 234 14 6.0% 180 21 11.7%
70歳以上 16 0 0.0% 18 0 0.0% 10 0 0.0%
独学に適した試験制度か !?
中小企業診断士試験は、社労士試験や行政書士試験のように受験資格はないので、誰でも自由に受験することが出来ます。

しかし、理論的な思考力、かつ応用力重視の試験であること、また試験科目が7科目にもわたり学習範囲が広いため試験対策が立てにくいこと、さらに2次試験では筆記試験の他に〝口述試験〟が待ち受けていることなどから、科目別合格制(2006年度試験より導入)が採用され受験者の負担が若干軽くなったことを考慮しても、独学での学習は極めて厳しいものであると言わざるを得ません。

つまり、はっきり言ってしまえば、中小企業診断士試験は独学の適さない(特に実務経験のない学生には不向き)国家資格であるということになりそうです。

そのため、特に勉強時間が割きにくい多忙な社会人受験者等は、できるだけ資格スクールの専門講座を活用しながら本試験に臨んだ方が賢明かもしれません。

※ 何度も繰り返し不合格になるようでは、頭では分かっていても受験者の士気も萎えてしまうため、できるだけ効率よく試験対策を行い、短期間での合格を目指すことが資格試験の鉄則です。

そこで、参考までに中小企業診断士試験には定評のある大手スクール(資料請求自体は無料)を、以下に2つほどピックアップしておくので、利用するしないにかかわらず、一度、案内資料を取り寄せるなどして、カリキュラムや教材内容等を比較検討してみることから始めてみることをおススメします。

専門スクールでは「いったいどのようなカリキュラムや教材を使って試験対策を行っているのか?」その全体像を把握(資格スクールが配布しているパンフには、近年の出題傾向等の試験ガイドが詳しく掲載されているものが多い)することは、これから独学で試験対策に取り組む受験者にとっても十分参考になるはずです。
中小企業診断士講座の特徴
資格の大原 中小企業診断士講座
特に会計・経営・労務関係の資格取得に実績のある受験指導校のひとつ。

中小企業診断士対策向けの市販教材『スピードテキスト』シリーズを利用する受験者も多いように、使用教材の質に関しては自信がある一方で、講師陣については特に優れているといった声はあまりなく、他校の方がよいとする意見もみられる。

そのため、教材やフォロー体制を重視するなら検討の価値がありそうだ(ただし、講師は相性もあるので必ずしもカリスマ性をもった看板講師が万人受けするとは限らないということを付け加えておく)。
受講生がぶち当たった問題点が即解決できる専任講師体制を取り入れるなど難関試験であることを十分考慮した学習環境作りを受講生に提供している点は評価したい。

使用教材やカリキュラムが、他スクールよりも抜きん出て優れているとは感じられないが、押さえておくべきポイントを的確に指示し、合格に必要な知識・論点だけを集中して習得できるような工夫がなされている点はまさに大手ならでは。

後は受講者の好みの問題となってくるので、一度、案内資料を取り寄せるなどして、他スクールなどで使用する教材・カリキュラム等と比較してみてほしい。