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矢印税理士試験対策向け参考書&問題集【簿記論】

矢印税理士試験対策向け参考書&問題集【財務諸表論】
市販教材(参考書・問題集)を利用する前に…
簿記検定とは異なり、税理士試験は基本的に独学の向かない資格試験だとみて間違いありません。

その理由はいくつか考えられますが、市販の参考書問題集の質(専門スクールで利用するテキストよりもレベルが落ちる、新傾向問題に対処できない…など)に問題があると指摘する受験者も少なくないようです。

その点を踏まえた上で、ある程度定評のある税理士試験対策向けの参考書&問題集をいくつかピックアップしておくので、テキスト選びに迷った時は、下記で紹介する参考書等も一度手に取って内容を確認してみてはいかがでしょうか。

※注:これから独学で会計科目[簿記論と財務諸表論]の勉強を始める方は、最低でも日商簿記2級程度の知識があることが大前提です。また、下記に挙げる参考書や問題集が税理士試験対策に欠かせない必須教材であるとは限りません。学習上、使いやすいと思われ教材は各人で異なってくるので、最終的な判断は受験者であるあなた自身で決めてください。




参考書&問題集:簿記論

独学者向けの簿記論対策テキストが『堀川の簿記論』である。

本シリーズの個別論編と新会計基準編は、簿記論学習者向けの教科書的存在に当たるが、ところどころ説明不足と思える箇所も見られ、本書だけに頼ると消化不良や理解不足のまま本試験に突入してしまう危険は大きい。

ただし、簿記論で必要な簿記知識を基礎から再確認したいという受験者にとっては適度にまとまっており、利用しやすい一面を持っている参考書なので、独学の簿記論ビギナーは本書から始めてみるのも悪くはないだろう。

※ 現在は『堀川の簿記録』再編集・改題書として『ここから始める簿記論』基礎編・応用編・問題集などが出版されている。
テキスト名 ここから始める簿記論
著者 / 編者 堀川洋
出版社 とりい書房
価格 / ページ数 4,104円 / 426 P
おすすめ度 ★★★★★★☆☆☆☆

簿記・会計系の資格に強い大手スクールTAC出版の『税理士受験シリーズ 簿記論』は、個別計算問題集と総合計算問題集、そして過去問題集の3つの柱で構成されている。

個別計算問題集では、簿記論の出題範囲をテーマごとに分けてあるため、各個別論点を一通り勉強した後、総合計算問題へとシフトでき体系的に学べるが、解説などが少なく知識が曖昧なビギナー受験者がいきなり取り掛かる問題集であるか?というと疑問が残らないでもない。

ただし、掲載されている問題自体は良質であり、計算処理能力が試される要素が強い簿記論にあっては、本書の問題を繰り返し解くことで一定の実力が身に付くものと思われる。

そこで、ある程度簿記論をマスターした中級者以上の受験者なら、総合計算問題集くらいは解いておきたい1冊ともいえる。
テキスト名 税理士受験シリーズ 簿記論
著者 / 編者 TAC株式会社
出版社 TAC
価格 2,000~3,000円前後 / 1冊
おすすめ度 ★★★★★★★★☆☆

参考書&問題集:財務諸表論

簿記2級程度の知識やスキルがある税理士試験受験者向けに販売されている理論対策の参考書

基本的な項目や本試験で狙われやすい項目に絞った教材で、初学者には取り組みやすい工夫が随所に見られる(基本理論編と会計基準編の2部構成)が、その分、上級者にとっては全体的にやや物足りない内容と感じられる。

したがって、本書1冊で本試験の理論問題に臨むのは危険だが、ビギナー受験者がとっかかりとして利用する基本書としてはまずまずの一冊のように思われる。
テキスト名 税理士とおる理論ナビ財務諸表論
著者 / 編者 ネットスクール株式会社
出版社 ネットスクール
価格 / ページ数 3,024円 / 757 P
おすすめ度 ★★★★★★★☆☆☆

簿記・会計系の資格に強い大手スクールTAC関連のテキスト・問題集だけに、本試験で狙われやすい重要論点は一通り掲載されており、問題自体も良質である。

ただし、知識が曖昧なビギナー受験者がいきなり取り掛かるには無理があり、特に理論関連の教材に関しては、他の参考書などを併用しなければ理解できない論点も少なからず見受けられる。

財務諸表論の知識がある程度備わっている中級者以上の受験者なら、総合計算問題集や実践模試等に当たるのもよいだろう。
テキスト名 税理士受験シリーズ 財務諸表論
著者 / 編者 TAC株式会社
出版社 TAC
価格 2,000~3,000円前後 / 1冊
おすすめ度 ★★★★★★★☆☆☆

自分に合った学習スタイルで取り組もう!
税理士試験は一度合格したら生涯有効となる科目合格制を採用しているため、この試験制度が税理士試験の最大の魅力であり、また社会人受験者が多い理由のひとつです。

かつては、1回の試験で全5科目合格してしまう受験者もいましたが、近年は1回の試験で全5科目制覇する受験者はほとんど見当たらないことからも、各試験科目共にレベルは高く、中途半端な試験対策では合格できない…ということが伺えます。

そのため、学生など、比較的、時間に余裕のある受験者は2~3年、仕事を抱える社会人受験者なら、5年(毎年1科目ずつ)をめどに学習プランを立てるのが標準的なスタイルですが、税理士のような国家試験レベルになると、出題される試験問題も難しく、試験対策が立てにくい(どの部分を重点的に学習したらよいのか分からない)ので、多くの受験生は専門スクールを利用しているのが現状のようです。

※ また、学習期間が中長期に及ぶ税理士試験においては、モチベーションを維持する意味でも、受験した科目はその年に確実にモノにしたいので、そういう意味でも専門講座のノウハウを利用している受験生は大勢います。

大手スクールであれば、正直なところ、どの税理士講座であっても、さほど違いはないので、自分が利用しやすいと感じた受講形態や費用面での比較検討を中心に選択すれば、まず問題ないと思われるので、特に税理士試験対策には定評のある大手スクールを、以下に2つほど挙げておきます。

専門スクールでは「いったいどのようなカリキュラムや教材に則って試験対策を行っているのか?」を把握することは独学者にとっても重要な意味をもち、また、試験対策のヒント(資格スクールが配布しているパンフには、近年の出題傾向等の試験ガイドが詳しく掲載されているものが多い)になることも少なくありません。

要は、自分に合った勉強スタイルで学習することが何よりも重要なので、試験対策を始める前に、まずは自分の取り組むべき勉強法(学習スタイル)を慎重に検討することから始めてください。
税理士講座の特徴
資格の大原 税理士講座
使用教材は、受講者の反応を直接感じている講師が制作しているため、受講生の視点に立った分かりやすさを重視した内容に仕上がっている点がTACの強みの一つであろう。

また、科目ごとに最適なカリキュラムが用意されているため、無理無駄のない学習に徹することができる点も評価したい。

TACと同様、大原も会計系資格に強い受験指導校であるが、使用教材やカリキュラムは違えど、合否を大きく左右するような優劣はないので、どちらを選択するかは好みの問題となってくる。
簿記・会計関連の資格には特に定評のある専門校だけあって税理士講座の講師陣は充実しており実績もある。

教材はもちろん大原独自のオリジナルテキストを使用するが、受験生が特に苦手とする理論分野に関しても、合格に必要な論点がマスターできるよう複数の教材を併用しながら習得を図っている点は評価したい。

通学と同じクオリティを維持すべく、いち早くマルチメディアによる教育ツールに力を入れてきたスクールが大原なので、初めから通信講座の利用を希望している人は、一度、案内資料を取り寄せるなどして、他スクールとの違いを見比べてみることをおススメする。