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司法書士試験:多肢択一式問題対策の勉強法

司法書士試験は、試験科目が全11科目にも及び、受験者が勉強しなければならない試験範囲は非常に膨大です。

しかし、過去に出題された試験問題を分析してみると、本試験における筆記試験に関しては、各試験科目の出題配分は偏っているようで「民法」「不動産登記法」「商法」「商業登記法」の4科目が全体(計70問)の約75%を占めていることがわかります。
平成28年度司法書士試験の結果分析グラフ
中でも民法は他のあらゆる試験科目のベースとなる基礎法令ですが、特に不動産登記問題とは密接な関係にあります。

一方、商法は商業登記問題と密接な関係があることから、司法書士試験においては、この主要4科目をいかにマスターして得意科目にするかが大きなポイントになってきます。

また、司法書士試験は、一昔前のように暗記に頼った従来型の勉強法では対応しきれない問題が出題されるケースが増えていますが、司法書士法や供託法などのように、どちらかというと、いまだ暗記重視の勉強法が有効とされる試験科目もあるので、どの科目も一様に同じ学習パターンで勉強するのではなく、各試験科目の特徴にあわせたプランを立てる必要がありそうです。

それらの点を踏まえた上で、択一式対策として徹底してやりこむべき教材が〝過去問題〟になります。
試験科目別:勉強法のポイント
試験科目 出題傾向
午前の部 憲法 平成15年度より新たに加わった試験科目。重要判例の知識や理論考察を問う問題など、出題パターンもバリエーションに富んでいる。憲法の条文を理解しておくとともに、基本的な判例は押さえておく。
民法 本試験において、最も得点配分の高い(午前の部の6割)合否の鍵を握る重要な試験科目。出題形式がバリエーションに富んでおり、難易度(基礎~難問)も一定ではない。条文や判例を勉強するとともに、過去問から出題傾向を分析・予測しなければ、学習時間が増加する。
商法 民法についで、ウエイトの高い試験科目であるため、しっかりと学習する必要がある。主に条文に関する知識問題が多く出題される傾向にあるため、最新の法令等(改正点)に注意しながら正確に暗記しておく。
刑法 判例に関する知識・考察を中心とした問題が多い。状況(時間に余裕がない等)によっては、思い切って捨て問題にすることもよいが、基本的な知識(過去問など)は押さえておく。得点配分を考慮すれば、あまり深入りすることもないと考えることも出来る。
午後の部 不動産登記法 午後の部試験において最もウエイトの高い試験科目。登記手続きに関する条文や全体像を把握するための学習が中心となるが、難易度が一定ではないため、深い知識も必要とされる傾向にある。
商業登記法 不動産登記法と同じく、本試験でのウエイトが高い試験科目。特に登記手続き全般についてはしっかりと学習しなければならない。
民事訴訟法 簡易裁判所の訴訟代理が業務の一環として行えるようになったため、出題問題は難化傾向にある。手続法の全体像(一連の流れ)を把握した上で、徐々に知識(深い知識も身に付けなければならない傾向にある)を増やしていく必要がある。条文の正確な理解が必要。
民事執行法
民事保全法
供託法 本試験でのウエイトは高くないものの、比較的、出題パターンが決まっているため、出来るだけ得点しておきたい試験科目。暗記要素の強い科目であるため、過去問題を中心に全体像を把握しておく。
司法書士法
司法書士試験の試験問題は、実務に直結している業務内容に関する問題が多いため、試験科目・範囲は広いものの、毎年、出題される論点にあまり大きな変化は見られません。

したがって、過去に問われたことのある論点が繰り返し出題される傾向が強く、一昔前に比べると重要度は下がったとはいえ、過去問題を解くというスタンスが最も有効な策と考えます。

ただし、過去に出題された問題を単純に丸暗記するような勉強法では対処できない問題が増えているため、近年の司法書士試験の出題傾向を踏まえると、重要な条文や先例の正確な知識と理解力に重点をおき、関連知識を対比させながら整理し知識を増やしていくことを日頃から意識して取り組むことが大切です。

司法書士試験に合格するような人は、ほぼ間違いなく過去問題の9割以上の正解がよどみなく導き出せる実力をもっているので、勉強時間に比較的余裕のある方は20年分(少なくとも10年分)の過去問題に触れ徹底して解くようにしましょう。





司法書士試験:記述式問題対策の勉強法

記述式問題で出題される試験科目は、不動産登記(26点)と商業登記(26点)の計2科目(52点満点)ですが、問題の性質上、民法や商法をはじめ、他の試験科目も絡んでくるということをまずは押えておきましょう。

また、司法書士試験の記述式問題は、登記に必要な申請書の作成や申請時に必要な添付書類等について問われる実務直結型の内容が多いことから、実務経験のない受験者にとっては理解し難く、勉強はしていても、なかなか得点に結びつかないといったケースも少なくないようです。

そのため、司法書士試験における記述式対策の勉強法は、日頃からいかに多くの問題を解き、書式問題に慣れ親しんでおくかが重要なポイントになってきますが、択一式問題対策と同様、あまり過去問題に執着していると、かえって足元をすくわれてしまう恐れがあるので要注意です。

というのも、記述式問題は問題数が圧倒的に少なく、勉強すべき範囲が極めて狭いこと、また、平成9年度以降、書式問題の出題パターンが大幅に変わっていることなどから、過去問題に対する重要度は択一式問題ほど高くはないからです。
不動産登記 商業登記
登記申請書の作成をはじめ、添付すべき書類の内容、あるいは、なぜその添付書類を必要とするのか?など、その根拠について問われる問題を中心に、非常にバラエティに富んだ問題が出題されるため、本試験問題をズバリ予想!するといったことは非常に困難。以前は、過去問題を中心に書式パターンを丸暗記する試験対策が有効な時期もあったが、近年は、民法や不動産登記法の基礎知識・理解力をベースとした、より応用力が重視される内容に変わりつつある。 不動産登記の記述式問題と同様、近年は登記申請書の作成をはじめ、実務色の強い内容の問題が目立ち、商法などの法令も大きく絡んでくる。試験対策に関しても、出来るだけ多くの書式問題を解き慣れ親しんでおくことが重要と思われる。ちなみに、本試験では不動産登記よりも、商業登記問題から手を付ける人も少なくない。(理由:どちらかというと不登記問題の方に時間を食ってしまう受験者が多いため)
そこで、記述式対策に関しては、ひとつでも多くの書式問題を実際に手書きし、解き慣れ親しんでおくことが重要になってくるので、できるだけ早いうちから、過去問題よりも問題集などを利用しながら、数多くの事例問題に取り組んでおくことの方が重要かと思われます。

なお、記述式問題の基準点は、択一式問題に比べると1割程度低い水準で推移(6割程度)しており、高得点を狙うのは難しいようです。

しかし、司法書士試験はあくまで相対評価試験なので、ここはひとつ発想を変え、高得点を狙うよりも、基準点をクリアするための学習に徹してください。

まずは基本書式のパターンをしっかりとマスターし、本試験形式と同様の演習問題を数多く解いて、正確でポイントを外さない適確な答案が時間内に書き上げられるような勉強法を考えることが大切です。
司法書士講座の特徴
クレアールといえば、どちらかというと会計系の資格に定評のある資格試験対策専門のスクールだが、長年の実績とノウハウを基に、近年は司法書士や行政書士などの国家試験対策講座にも力を入れ始めているようである。

短時間で効率よく合格を手にするための勉強法を実践しているので、その学習スタイルは好みが分かれるところであるが、仕事で多忙を極め学習時間が思うように割けない受験者には検討してみる価値があるかもしれない(ちなみに、コースは習熟度別に分かれているため、現時点の自分の実力に合わせて選択可能)
法律系の資格試験対策には実績がある大手受験指導校のひとつがWセミナーである。

この手の超難関試験は講師陣が重要な鍵を握ってくるが、その点、Wセミナーはベテランの実力派講師(受験生から絶大な支持を得ている講師も在籍)を多数抱えているため、自分が理解しやすいと思える講師が見つけやすい。

また、意外と見落としがちなのがフォローシステムであるが、質問電話をはじめ、i-supportや追っかけフォローなど、フォロー体制も抜かりはないので、講座利用を考えている者は、一度、検討してみてほしい。