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コレだけは押える!合格率からみた司法書士試験の難易度

下記推移表からも見てとれるように、司法書士試験の合格率は非常に安定しており、2~3%台で推移していることがわかります。
司法書士試験の合格率推移グラフ
そのため、司法書士の仕事に関心をもち、試験情報を収集し始めた人の中には、極めて低い合格率を目の当たりにした途端、「こんな難易度の高い難関試験に合格するなど、自分には到底無理だ!」と決めつけ、試験に挑戦するまでもなく断念してしまうケースも多いようです。

この「2~3%」という1桁台の数値が、司法書士試験を、極めて難易度の高い試験であるかのごとく匂わせていますが、この数値に関しては、あまり気にする必要はありません。

そこで、資格試験慣れしていない方に、知っておいてほしいポイントをいくつか挙げておきましょう。

まず、司法書士試験は、長い間〝出願者数〟を基に合格率が算出されてきました。

ところが、受験の出願はしたものの、本試験を受けに来ない受験者が、毎年必ず1~2割程出てきます(だだし、この傾向は司法書士試験に限らず、資格試験全般に言えることです)。

ちなみに、司法書士試験では、平成18年度実施分より、出願者数だけでなく、実際に試験を受けた受験者数も併せて公表なりましたが、実受験者数を基に改めて計算しなおすと、合格率は概ね1%程度上昇していること上記推移グラフからも見てとれます。

また、人によっては理解できないかもしれませんが、公表されいている試験結果には、記念受験や腕試し受験、あるいは司法試験を断念して流れてきた受験者などが混在しています。

ということは、当然、これらの受験組は万全の態勢で本試験に臨んでいるわけではないので、司法書士になることだけを目指して、しっかりと試験対策を行ってきた受験組にとっては競争相手(稀に手際のいい人種もいますが、数は少ない)にならないため、合格率はさらに数パーセント跳ね上がることが予想されます。

したがって、数値上では100人中2~3人しか受からないような極めて難易度の高い試験ということになってしまいますが、以上のような理由を考慮すると、公表されている上辺だけのデータを真に受ける必要はないということがわかっていただけるはずです(それでも簡単に合格できるような試験でないことだけは確かですが…)。
試験合格率を見かけ以上に低くさせている主な背景
チェック例年、実際に試験を受ける受験者数は、出願者数よりも1~2割程度少ない…

チェック試験自体に受験資格がないので〝記念受験〟〝腕試し受験〟として受ける勉強不足の受験者も多い…

チェック司法試験に挫折した転向組みが、中途半端な試験対策で本試験に臨むケースも少なくない…


コレだけは押える!試験制度からみた司法書士試験の難易度

資格試験の合否判定方法は大きく2つ〝絶対評価〟と〝相対評価〟とに分けることができますが、司法書士試験は、後者の相対評価による試験制度を採用しています。
絶対評価 相対評価
評価方法 規定の合格基準を満たした受験者を合格者とする。 受験者全体の上位●●%を合格者とする。
特徴 試験問題の難易度が極端に高いと合格基準に達しない受験者が続出するため合格率が大きく下がるが、問題が易しいと合格者が増えるため合格率も上がりやすい。つまり、本試験問題の難易度によって合格者数が激変する、いわば〝運〟に左右されやすい試験制度。 績上位者から順に合格するため、試験問題の難易度によって合格者数が大きく変動することはない。つまり、受験者同士での競争試験になりやすく、ケアレスミスなどが致命傷になりかねない、受験者の本当の実力が試される試験制度。
主な資格 ・行政書士
・宅地建物取扱主任者 …など
・司法書士
・社会保険労務士 …など
どちらの評価方法による試験制度が、受験者にとって有利・不利に働くかは一概に断言できませんが、本試験問題の難易度に左右されにくい相対評価試験は、一般には合格までの道のりが長く(何度も繰り返し不合格になる受験者が多い)厳しいと感じている人が多いようです。

ただし、相対評価試験は絶対評価試験のように、問題の難易度が極端に高い年度に当たってしまったからといって、予想外の問題に対処できず合格基準に達しなかったというリスクが少ないため、一定の実力さえ身に付いていれば合格することができます。

したがって、司法書士試験では、受験者同士の〝競争〟という点が大きな意味を持ち、また、受験者の合否を大きく左右するポイントにもなってきます。

司法書士試験は受験資格がないため、先にも説明したように、記念受験や勉強不足の受験組も多いことから、実際に合格ライン上で競い合うライバルは、全体の約1~2割程度であると予想され、そのライン上より一歩抜きん出る受験テクニックが必要になってきます。

また、〝午前の部〟〝午後の部〟ともに足切り制度が導入されており、午前の部においては、例年、概ね70~80%前後という非常に高い正解率が要求されていることから、ケアレスミスが致命傷にもなりかねません。

本試験で出題される問題形式は、ケアレスミスを招きかねない正誤問題等も多数用意されているので「正しいもの」を選ぶのか、それとも「誤っているもの」を選ぶのかなど、設問をしっかりと読み、悔やんでも悔やみきれないようなうっかりミスはしないよう十分気をつけながら解答していく必要があります。
本試験における出題パターン
チェック正誤問題:次のうち正しいもの(誤っているもの)はどれか?

チェック個数問題 :次のうち正しいもの(誤っているもの)はいくつあるか?

チェック組合せ問題:次のうち正しいもの(誤っているもの)の組合せはどれか?




コレだけは押える!試験問題からみた司法書士試験の難易度

司法書士試験は、午後の部の記述式問題を除くと、解答はすべて5肢択一のマークシート方式で行われるため、独学でもなんとかなるのではないか?と考える受験者も中にはいるようですが、1点を争う競争試験なので、まぐれで合格するようなことはまず考えられません。

そういう意味では、行政書士試験のような絶対評価試験よりも難易度が高く、受験者の本当の意味での実力が試される試験です。

また、司法書士試験の難易度が高いとされる理由を分析してみると、主に次のような特徴が挙げられます。
過去問題から見た本試験問題の特徴
チェックバリエーションに富んだ出題形式!

矢印本試験の出題形式が一定ではなく、毎年、角度を変えて問題が出題されるため受験者が戸惑う。

チェック暗記の限界!

矢印過去問題を中心とした暗記型の学習では対処できず、理解した上で記憶する勉強法が必要。

チェック正確な知識の習得と理解!

矢印出題問題自体は基礎~標準レベルの内容が大半を占めるが、正確な知識が求められる。

チェック問題量の増加!

矢印事実関係の整理に掛かる時間や出題問題自体の分量(解答欄に記載すべき分量/問題の長文化)が増加傾向にあることから、問題の主旨をいかに正確に読取り解答するか、その迅速な事務処理能力が要求される。

チェック実務重視の出題内容!

矢印他の資格試験に比べると、より実務能力が試される問題が目立つ。
専門講座は利用すべきか !?
これまでいろいろと分析してきましたが、司法書士試験が難易度の高い超難関試験であるという位置付けが揺らぐことはありません。

司法書士試験は、膨大な情報量の中から合格に必要な論点を拾っていき、重点的に学習していかなければ勉強時間はいくらあっても足りませんが、単に重要論点だけを抜き出し丸暗記しただけでは得点に結びつかないため、理解しながら記憶していくという学習が求められます。

そのため、市販の基本書が理解できない、どのように学習したらよいのか分からないという方は、迷わず予備校の利用を検討すべきです。

ただし、ここでひとつ忘れてはならないことは、予備校さえ利用すれば必ず合格できる!という試験ではないということです。

司法書士を目指す受験者の多くは、法学部出身者であろうとなかろうと予備校を利用しており、その中でも合格者はごく僅かだということを肝に銘じておいてください。

それだけ難易度の高い試験であり、専門校を利用しても、学習の中心はあくまであなた自身が積極的に取り組まなければ利用する意味はないので、そこのところをよく考えてから試験勉強を始めるようにしましょう。

参考までに司法書士試験には定評のある大手スクールを2つほど紹介しておきます。

司法書士という士業に興味がある段階の方、既に資格取得を心に決めている方などは、予備校での学習法やスケジュール管理がどのようになっているのか、まずは、そのあたりの概要を掴んでみてはいかがでしょうか。

司法書士試験は生半可な気持ちや運で合格できるような試験ではないので、覚悟が決まった方は、試験対策を始める前に、まずは自分の取り組むべき学習スタイルを慎重に検討することから始めてください。
司法書士講座の特徴
司法試験に特化した受験指導校としてスタートしたという経緯もあり、特に法律系の国家資格試験対策には高い合格実績があるスクール。

講師に対する良い噂・悪い噂はあるが、講師層は厚く、法律系の資格取得に関するノウハウは、他の大手スクールよりも徹底している感はある。

また、伊藤塾と言えば、市販テキストが人気あるように、使用教材の質には定評があるため、専門講座の利用を考えているなら、検討してみる価値がある一校といえるだる。
法律系の資格試験対策には実績がある大手受験指導校のひとつがWセミナーである。

この手の超難関試験は講師陣が重要な鍵を握ってくるが、その点、Wセミナーはベテランの実力派講師(受験生から絶大な支持を得ている講師も在籍)を多数抱えているため、自分が理解しやすいと思える講師が見つけやすい。

また、意外と見落としがちなのがフォローシステムであるが、質問電話をはじめ、i-supportや追っかけフォローなど、フォロー体制も抜かりはないので、講座利用を考えている者は、一度、検討してみてほしい。