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分析!司法書士試験:合格率の推移状況

司法書士試験合格率は、例年2~3%台で推移しており、ほとんど動きがありませんが、このように合格率が安定した推移を示している大きな理由は、司法書士試験が相対評価による試験制度を採用しているからです。
出願者 受験者 合格者 合格率 合格点[筆記試験]
H10 21,475 ----- 567 2.6% -----
H11 21,839 ----- 577 2.6% -----
H12 22,715 ----- 615 2.7% -----
H13 23,190 ----- 623 2.7% 198点 / 259点満点
H14 25,416 ----- 701 2.8% 206点 / 262点満点
H15 28,454 ----- 790 2.8% 208.5点 / 262点満点
H16 29,958 ----- 865 2.9% 197.0点 / 262点満点
H17 31,061 ----- 883 2.8% 203.5点 / 262点満点
H18 31,878 26,278 914 3.5% 202.5点 / 262点満点
H19 32,469 26,860 919 3.4% 211.5点 / 262点満点
H20 33,007 27,102 931 3.4% 189.5点 / 262点満点
H21 32,558 26,774 921 3.4% 221.0点 / 280点満点
H22 33,166 26,958 948 3.5% 212.5点 / 280点満点
H23 31,228 25,696 879 3.4% 207.5点 / 280点満点
H24 29,379 24,048 838 3.5% 215.0点 / 280点満点
H25 27,400 22,494 796 3.5% 221.5点 / 280点満点
H26 24,538 20,130 759 3.8% 207.0点 / 280点満点
H27 21,754 17,920 707 3.9% 218.0点 / 280点満点
H28 20,360 16,725 660 3.9% 200.5点 / 280点満点
※ H18年度以降の合格率は受験者数を基に算出した合格率

司法書士試験の合格率推移グラフ
ちなみに、相対評価試験とは、成績上位者の一部のみを合格者とする試験制度のことです。

したがって、同じ法律系国家資格でありながら、絶対評価による試験制度を採用している行政書士試験などとは異なり、試験問題の難易度によって合格率が大きく変動するようなことはありません。

※ 絶対評価試験 … 規定の合格基準さえ満たした受験者は合格する試験制度。予め合格ラインが決まっているため、試験問題の難易度が極端に高いと基準に達しない受験者が続出し合格率が大幅にダウンしてしまう。

つまり、本試験問題は難問・奇問ばかりだったから、今年の合格率は大きく下がる!といったことはなく、あくまで受験者同士の競争によって合格者数が調整されるため、いわば〝運〟に左右されにくい試験といえます。

合格率が問題の難易度に大きく左右さないということは、考えようによっては、自分の能力を上げ、一定の実力さえ身に付けてしまえば合格できるということです。

ところが、司法書士試験の合格率は、毎年、安定しているとはいえ、2~3%という極めて低い水準で推移していることから、とてもじゃないがそんな難関試験、自分には到底無理だ!と試験に挑戦するまでもなく諦めてしまう人も少なくないようです。

しかし、公表されている受験者データを基に算出した数値ほど低いわけではなく、実質的な合格率は、一般に認識されている合格率よりもやや高めで推移していると考えられます。

その主な理由は次のとおりです。
合格率が見かけほど高くないと思われている理由
チェック司法書士試験は受験資格がないため、記念受験や試し受験として受ける勉強不足の受験者も多い!

チェック例年、実際に試験を受ける受験者数は、出願者数よりも1~2割程度少ない!

チェック司法試験に挫折した転向組みなどが、中途半端な試験対策で試験に臨むケースも少なくない!
ちなみに、司法書士試験は平成18年度以降、法務省が受験者数に関する詳細データを公表しているため、以後、実際には試験を受けていない受験者数も含まれる〝出願者数〟ではなく、あくまで試験を受けた実受験者数を基に合格率を算出すことができるようになったことから、司法書士試験の合格率は、例年3%台で推移していることがわかります。





司法書士試験:合格率&受験者データから見た試験難易度

司法書士試験は、法律系国家資格の中でもトップクラスに入る難関試験として位置づけられていますが、その合格率は、ほぼ横ばい状態であり、例年2%台(実際に試験を受けた実受験者数で算出すると3%台まで上昇)で推移している点については先ほど触れました。

合格率だけで比較するならば、司法書士試験は国家試験の最高峰と言われる超難関試験の司法試験並に低く、合格への道は極めて遠く厳しいものがあると思われがちですが、公表されている合格率の裏には、数字上には現れない様々な理由があるというカラクリについても、先に説明したとおりです。

したがって、相対評価による試験制度を採用している司法書士試験に関しては、受験者同士の〝競争〟という点が大きな意味を持ち、また、受験者の合否を大きく左右するポイントになってきます。

受験資格が一切ない司法書士試験においては、記念受験や勉強不足の受験者も多いことから、合格ライン上で競い合う受験組は、全体の約1~2割程度であると言われていますが、そのライン上を一歩抜きん出る受験テクニックが必要です。

確かに司法書士試験は実務的な問題(登記申請書の作成など)が多いといった特に学生泣かせのネックはありますが、下記に示す合格者データをご覧になっても分かるとおり、必ずしも実務経験豊富な年配者のみが多数合格しているというわけではなさそうです(とはいえ、実施回によっては、偏りも見られますが…)。

それどころか、近年は学生受験者などの若年層合格者も多く、実務経験の有無で有利不利になるといったことは、あまりないというのが現状のようです。

※補足:実際には、勉強時間に余裕がある学生受験者の方が、社会人受験者よりも有利だと言われています。また、某大手資格スクールが行ったアンケート結果によると、出身学部(法学部出身かどうか)がハンデになるといったこともあまり関係はないようです。
司法書士試験:合格者データ
H24 H25 H26 H27 H28
男女別 男性 657 78.4% 588 73.9% 598 78.8% 540 76.4% 503 76.2%
女性 181 21.6% 208 26.1% 161 21.2% 167 23.6% 157 23.8%
年齢別 ~24歳 59 7.0% 49 6.2% 73 9.6% 55 7.8% 40 6.1%
25~29歳 176 21.0% 172 21.6% 132 17.4% 113 16.0% 73 11.0%
30~34歳 217 25.9% 203 25.5% 190 25.0% 184 26.0% 143 21.7%
35~39歳 189 22.6% 180 22.6% 165 21.7% 154 21.8% 138 20.9%
40~49歳 141 16.8% 143 18.0% 158 20.8% 161 22.8% 187 28.3%
50歳~ 56 6.7% 49 6.2% 41 5.4% 40 5.7% 79 12.0%
平均年齢 34.80歳 34.78歳 35.04歳 35.16歳 38.03歳

平成28年度司法書士試験結果の円グラフ
そのため、司法書士試験に限っては、他の法律系国家資格に比べ、試験対策で使用する教材やスクールをいかにして選択するかが重要な意味を持ってくると言っても過言ではありません。
司法書士は専門講座を利用すべき国家試験か !?
司法書士試験は、司法試験ほど深い知識や思考力が試される試験ではありません。

そのため、合格率こそ司法試験並みですが、科目ごとの試験対策をしっかりと行い、地道にコツコツ勉強さえすれば合格することの出来る試験だとよく言われますが、試験科目は、主要業務に当たる登記関連の法規をはじめ、憲法や民法、商法、民事訴訟法・執行法・保全法…など、非常に幅広い知識が問われます。

また、午前の択一式問題と、午後の択一式問題・記述式問題の各得点が一定の合格基準に達していなければ、それだけで不合格となってしまう足きり制度が導入されているので、試験で狙われやすい範囲をいかに効率よく勉強するかがポイントになってきます。

さらに、本試験では全問題を解くには試験時間が足らなくなるほど制限時間ぎりぎりまで時間をくってしまう受験者も多く、合格圏内に入るための受験テクニック(絶対に落としてはならない問題や捨て問題を見抜く力、解答時間短縮のための対処法など)なども同時に身に付けなければなりません。

これらのことを踏まえると、よほど自信がない限り、司法書士試験に限っては専門講座を利用した方が賢明といえそうです。

事実、法学部出身者であろうとなかろうと関係なく、短期合格を狙う大半の受験者は資格スクールの専門講座を利用した学習スタイルをとっています。

そこで、参考までに司法書士試験には定評のある大手スクール(どちらも資料請求自体は無料)を2つほどピックアップしておくので、利用するしないにかかわらず、一度、案内資料をいくつか取り寄せてみてはいかがでしょうか。

司法書士のような難関試験は、学習時間も年単位と長期にわたり、講座費用も高額になりがちなので、受験指導校は慎重に検討してほしいところです。

特にスクール選びで重視すべき点は、① 講師陣 ② 使用教材・カリキュラム ③ フォローシステムの3点かと思われますが、要は、自分に合った無理なくスタートが切れる勉強スタイルで学習することが何よりも重要なので、試験対策に取り掛かる前に、まずは自分の取り組むべき学習スタイルを慎重に検討することから始めてください。
司法書士講座の特徴
クレアールといえば、どちらかというと会計系の資格に定評のある資格試験対策専門のスクールだが、長年の実績とノウハウを基に、近年は司法書士や行政書士などの国家試験対策講座にも力を入れ始めているようである。

短時間で効率よく合格を手にするための勉強法を実践しているので、その学習スタイルは好みが分かれるところであるが、仕事で多忙を極め学習時間が思うように割けない受験者には検討してみる価値があるかもしれない(ちなみに、コースは習熟度別に分かれているため、現時点の自分の実力に合わせて選択可能)
法律系の資格試験対策には実績がある大手受験指導校のひとつがWセミナーである。

この手の超難関試験は講師陣が重要な鍵を握ってくるが、その点、Wセミナーはベテランの実力派講師(受験生から絶大な支持を得ている講師も在籍)を多数抱えているため、自分が理解しやすいと思える講師が見つけやすい。

また、講座選びの際、意外と見落としがちなのがフォローシステムであるが、質問電話をはじめ、i-supportや追っかけフォローなど、フォロー体制も抜かりはないので、司法書士講座の利用を考えている者は、一度、検討してみてもらいたい資格スクールのひとつである。