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社会保険労務士試験:合格率の推移状況 【平成元年~】

下記に示す表は、平成元年以降の社会保険労務士試験の受験者データ(申込者、受験者、合格者、合格率)です。
申込者 受験者 合格者 合格率
平成元年(第21回) 14,081 9,918 1,237 12.5%
平成2年(第22回) 15,758 11,063 1,176 10.6%
平成3年(第23回) 18,760 13,490 1,298 9.6%
平成4年(第24回) 21,587 15,984 1,567 9.8%
平成5年(第25回) 25,672 19,088 1,867 9.8%
平成6年(第26回) 29,817 22,693 1,532 6.8%
平成7年(第27回) 31,989 24,430 1,754 7.2%
平成8年(第28回) 34,687 26,513 1,941 7.3%
平成9年(第29回) 35,978 28,124 1,991 7.1%
平成10年(第30回) 39,415 30,816 2,327 7.6%
平成11年(第31回) 45,455 35,894 2,827 7.9%
平成12年(第32回) 50,689 40,703 3,483 8.6%
平成13年(第33回) 54,203 43,301 3,774 8.7%
平成14年(第34回) 58,322 46,713 4,337 9.3%
平成15年(第35回) 64,122 51,689 4,770 9.2%
申込者 受験者 合格者 合格率
平成16年(第36回) 65,215 51,493 4,850 9.4%
平成17年(第37回) 61,251 48,120 4,286 8.9%
平成18年(第38回) 59,839 46,016 3,925 8.5%
平成19年(第39回) 58,542 45,221 4,801 10.6%
平成20年(第40回) 61,910 47,568 3,754 7.5%
平成21年(第41回) 67,745 52,983 4,019 7.6%
平成22年(第42回) 70,648 55,445 4,790 8.6%
平成23年(第43回) 67,662 53,392 3,855 7.2%
平成24年(第44回) 66,782 51,960 3,650 7.0%
平成25年(第45回) 63,640 49,292 2,666 5.4%
平成26年(第46回) 57,199 44,546 4,156 9.3%
平成27年(第47回) 52,612 40,712 1,051 2.6%
平成28年(第48回) 51,953 39,972 1,770 4.4%
そして、上記資料を基に作成したグラフがこちらになります。
社労士試験の合格率推移グラフ
試験開始当初(1969年~)こそ、合格率は不安定(9~15%の間で、アップダウンを繰り返していた)な推移を示していましたが、元号が平成に変わってからは、比較的、安定した推移を示していることが、上記資料から読みとることができます。

がしかし、ここ最近の数値を見てみると、非常に不安定で、特に平成27年度(第47回)試験の合格率は2.6%と、過去に経験のないほどの落ち込みを見せており、その問題レベル(難易度)の高さから、受験者も戸惑ったのではないでしょうか。

社会保険労務士試験の合格率が安定した推移を示していた主な理由は、試験制度が事実上の〝相対評価〟によるものだからだと推測されますが、この結果を受け、今後どうなるのか、若干、不安を覚える試験となってしまいました。

※ 相対評価試験とは「受験者の上位●●%を合格者とする」といったように、成績上位の者から順に合格させる試験制度のこと。

一方、社会保険労務士と同じく人気の高い国家資格の行政書士試験は、基本的に〝絶対評価〟試験です。

※補足:行政書士は平成26年度試験において、合格基準に初の補正的処置が行なわれたため、完全な絶対評価試験と言うわけではありません。

絶対評価試験とは「規定の合格基準を満たした受験者は合格者とする」といった意味合いの試験制度であり、相対評価試験のように、必ずしも受験者の上位●●%以内に食い込まなければならない受験者同士の〝競争試験〟ではありません。

そのため、社会保険労務士試験は行政書士試験のように、試験問題により合格者の増減が左右されるわけではないので、概ね、全受験者の上位10%圏内に入る実力を身に付けるための試験対策が当初の目標となってきます(ただし、先にも述べたように、平成27年度の試験結果を考慮すると先行きは不透明…)。

※ 試験問題の難易度が極端に高いと合格基準に達しない受験者が続出するため、不合格者が激増してしまうといった現象が起こります。





社会保険労務士試験:合格者の詳細データ

下記に示す資料は、過去10年間における社会保険労務士試験に合格した者の年齢別・職業別・男女別データです。
(年齢別)
H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28
~29歳 17.8% 17.3% 18.7% 15.6% 13.2% 12.2% 11.8% 11.1% 9.6% 9.1%
30~39歳 44.8% 43.1% 45.7% 42.8% 40.2% 41.5% 40.7% 35.8% 32.5% 31.4%
40~49歳 20.9% 22.3% 19.8% 23.0% 24.1% 26.8% 28.5% 28.5% 30.9% 32.3%
50~59歳 12.4% 13.1% 11.1% 12.8% 15.8% 14.0% 13.3% 17.9% 18.0% 18.8%
60歳~ 4.1% 4.2% 4.7% 5.8% 6.8% 5.6% 5.7% 6.7% 9.0% 8.4%
(職業別)
会社員 47.0% 49.7% 48.9% 52.0% 51.3% 53.0% 53.3% 55.3% 51.3% 54.9%
無職 22.1% 19.2% 20.5% 21.0% 17.8% 19.1% 17.9% 16.1% 17.2% 14.5%
公務員 8.0% 8.5% 8.5% 5.1% 7.9% 6.4% 5.4% 6.8% 8.5% 6.6%
学生 ----- ----- ----- 1.6% 1.0% 0.8% 0.6% 0.7% 0.7% 0.6%
その他 22.9% 22.6% 22.1% 20.3% 22.0% 20.7% 22.8% 21.1% 22.3% 23.4%
(男女別)
男性 63.7% 64.9% 65.6% 64.0% 68.3% 65.2% 64.3% 64.3% 67.2% 66.1%
女性 36.3% 35.1% 34.5% 36.0% 31.7% 34.8% 35.7% 35.7% 32.8% 33.9%
このデータからも見てとれるように、社会保険労務士は実務に直結した試験内容と、その取扱う主要業務から、学生よりも社会人受験者の方が圧倒的に多い国家資格だということが分かります。
社労士試験結果の円グラフ
社会保険労務士試験は、大きく《選択式》問題と《択一式》問題に分かれますが、各科目ごとに最低得点が設けられた足切り制度(その最低得点に満たない科目が1科目でもあると不合格となります)が導入されていることから、得意科目を伸ばすよりも、むしろ苦手科目を無くし、バランスの良い試験対策を立てなければなりません。

また、他のライバル受験者との競争試験であること、そして、ここ数年の合格率の推移状況を踏まえても、全受験者の上位10%圏内には必ず食い込まなければならないので、確実に得点しなければならない問題や捨て問題を見抜く受験テクニックが必要になってくるでしょう。
独学に適した資格試験か !?
社会保険労務士試験は試験科目が多く、かつ、出題範囲が非常に広いので、いかに効率よく学習範囲を絞って試験対策を行い、本試験に臨むかが大きな課題となってきます。

また、これまでの試験結果の合格率を見る限り、少なくとも全受験者の上位10%圏内には必ず入らなければならない競争試験であることから、確実に得点しなければならない問題や捨て問題を見抜く受験テクニックが合否を左右してくるので、初学者は特に独学の向かない国家試験であると言わざるを得ないかもしれません。

したがって、専門スクールの社会保険労務士講座を利用するなどして、合格に必要な論点だけを徹底して学習するカリキュラムが組まれた勉強スタイルに切り替えてみるのも一法です。

社会保険労務士は行政書士と同じく、国家資格の中では特に人気の高い資格なので、専門スクールも力を入れており、分かりやすさ、利用しやすさを重視した社労士講座が多数開講されています。

大手スクールであれば、正直なところ、どの社労士講座であっても、合否を大きく左右するほどの違いはないので、自分が利用しやすい(無理なく取り組める)と感じたスクールやコースを選択すれば、まず問題ないでしょう。

参考までに社会保険労務士試験対策には定評のある大手スクール(資料請求自体は無料)を下記に2つほど挙げておきます。

専門スクールでは「いったいどのようなカリキュラムや教材を使って試験対策を行っているのか?」を把握することは、独学者にとっても参考になるので、利用するしないにかかわらず、一度、案内思慮を取り寄せるなどして、カリキュラムや教材内容等を比較検討してみてはいかがでしょうか。

要は、自分に合った勉強スタイルで学習することが何よりも肝心です。
社労士講座の特徴
資格の大原 社会保険労務士講座
どちらかというと会計系の資格に力を入れているスクールだが、長年の実績とノウハウがあるため、社労士や行政書士などの国家試験対策講座にも力を入れ始めているようである。

短時間で効率よく合格を手にするための勉強法を実践しているので、その学習スタイルは好みが分かれるところであるが、仕事で多忙を極め学習時間が思うように割けない受験者には検討してみる価値があるかもしれない(ちなみに、コースは初学者、中級者、上級者と複数用意されているので、現時点の自分の実力に合わせて選択可能)
大原の社労士講座は〝一発合格主義〟をモットーとしているだけに、本試験でパーフェクトを狙うことよりも試験突破することを目的とした教材を使用している。

そのため社会人をはじめとした学習時間が限られている受験者にとっては取り組みやすいカリキュラムが組まれている点は評価したい。

ただし、試験突破を最優先としているため、合格に必要でないと思われる範囲は思い切って省いているので、学習範囲はすべて押えておかないと不安になるという性格の持ち主にはあまり適さないかもしれない。